精神状態を安定させる働き方：先輩美容師からのアドバイス

美容師の仕事って、やりがいがある一方で、体力も精神力も必要とされますよね。でも、仕事ばかりに全力を注いでいると、気がついたら自分の時間が無くなっていて、ストレスが溜まってしまうことも。今回は、美容師として20年近く働いてきた僕が、精神状態を安定させるための働き方について、実体験を交えてアドバイスしますね。

仕事以外のやりたいことも大事にする働き方

「美容師の仕事に全力で取り組むのがプロフェッショナルだ！」って、よく耳にするけど、僕はそれだけではバランスが取れないと思うんです。確かに、仕事に全力を注ぐことは大事。でも、それが原因で自分の時間が削られてしまい、趣味やリラックスする時間が無くなってしまったら、逆に仕事のモチベーションも下がるよね。

僕も若い頃は、仕事に全てを注ぎ込んで、休日も講習や練習に明け暮れる生活を送っていたことがあります。でも、その頃って正直なところ、精神的に余裕がなくなって、疲れが溜まってきていたんだよね。

それに気づいてからは、仕事以外のやりたいことも大切にするように意識を変えました。例えば、友達との時間や趣味の時間、家族と過ごす時間を意識的に取るようにしたんです。すると、気持ちにも余裕が生まれて、仕事への集中力も上がったし、何より楽しんで仕事ができるようになったんですよ。

「本気」は仕事だけに限らない

仕事に本気になることはもちろん素晴らしいことですが、それ以外にも「本気」を注げるものがあっても良いと思います。それが趣味であっても、家族との時間であっても、自分を成長させるための勉強であってもね。

僕の場合、子育てがその一つでした。美容師としての仕事に本気だった一方で、家に帰ったら子どもたちとの時間を大切にするように心がけました。最初は仕事と子育ての両立って大変だなって思っていたけど、徐々にその両方を上手にこなす方法が見つかるようになったんです。そして不思議なことに、子どもと過ごす時間が自分にとってのリフレッシュタイムになり、その結果、仕事にももっと前向きに取り組めるようになったんです。

「仕事以外に本気を出す時間なんてない」って思うかもしれないけど、意外と工夫次第でどうにかなるもの。自分がどれだけ充実した時間を過ごせているかが、結果的に仕事にも影響するんだなって実感しました。

相乗効果でどちらの成果も上がる

仕事とプライベート、どちらか一方に偏りすぎると、結局バランスが崩れてしまいます。でも、どちらも大事にすることで、お互いに良い影響を与え合うことができるんです。例えば、僕の場合、仕事で得たスキルや経験を子育てや趣味に活かしたり、逆に趣味で得た新しい視点やアイデアが仕事にも役立つことがありました。

その結果、どちらの成果も上がるし、精神的にも安定してくるんですよ。特に美容師の仕事は、感性や創造力が求められることが多いから、仕事以外の時間で自分をリフレッシュさせたり、新しいインスピレーションを得ることが大切です。僕の場合、読書や勉強がその源でした。新しい知識や視点を取り入れることで、お客様に提案できるスタイルの幅も広がるし、結果として仕事のパフォーマンスも向上しました。