こんにちは、日々ヨガの学びを深めているchiharuです。ヨガを始めて、体の変化はもちろんですが、「食事」に対する意識が大きく変わってきています。でも、その変化は一直線に進んでいるわけではありません。過去の習慣と今の自分が、まるで綱引きをしているような、まさに今そんな葛藤の日々です。
そんな私のリアルな体験談が、少しでもヨガが身近に感じられたら嬉しいです。

目次
- 心が満たされる食事への変化、だけど…
- ヨガ哲学が教えてくれたこと
- 「すみません」が口癖だった日々
- ヨガがもたらした穏やかな日常
1. 心が満たされる食事への変化、だけど…
ヨガを始める前、私の食生活は少し荒れていました。辛いもの、甘いもの、しょっぱいもの……。全部ですね!刺激的なものが好きで、食欲のままに口に運んでいました。今思えば、それは精神が乱れていた時のように感じます。常に心がザワザワしていたので、それを満たすために刺激を求めていたのかもしれません。それと、特に子供にイライラすると食にそのストレスをぶつけてしまいます。
それがヨガを始めてからは、ヨガスクールの講義にもあったヨガ的な食事観を意識するようになりました。太陽や大地が育んでくれた自然なものを口にしたいと心がけるようになりました。サットヴァ的な食事です。「サットヴァ的な」とは純粋さをもたらす要素のこと。なるべく人の手が加わっていない加工されていないものを意識的に取り入れていきたいところです。それがエネルギーとなり、私たちの中に宿る。私たちの生命エネルギーとなります。食事をいただく前に「ありがとう」と手を合わせることも大切な習慣になっています。先日、息子がサラダをドレッシングなしで食べているのを見て、心底すごいな、羨ましいなと思いました。刺激を好まなずに(まだ知らないだけかもしれませんが)、野菜が甘くて美味しいと言って食べている彼の姿に、ハッとさせられました。
ですが、正直に告白すると常に意識が高い自分でいられるわけではありません。疲れている時、ストレスが溜まった時、甘いものや辛いものを欲します。カフェにいってヨガのためになりそうな本を読むつもりが、ショーケース並んでいる大きなケーキをみて欲し、頼み、甘いから控えていたシロップ入のカフェラテを片手にむしゃむしゃ。そんなこんなで抑えられず食べたくなることがあり、とてもサットヴァ的な食事とは言えません。それに家族との外食で、自分だけ野菜中心のメニューを選ぶことに少し戸惑ったり、みていたらいいなー私も食べちゃおう!と「せっかくだから…」と誘惑に負けてしまうことも。
そんな時、罪悪感に苛まれることもありました。あーせっかくヨガをしているのに、自分はなんて意志が弱いんだろうと落ち込んでしまったり。周りはちゃんと出来ているのに。でも、ヨガ哲学の学びを深めるうちに、これは自分自身との「戦い」であり、この葛藤こそが成長の過程。じっくり時間をかけて手に入れていこうと思っていましす。それに家族それぞれが好きなものも違うし、私が理想とする食事観な訳がありません。そこにもいま葛藤していますが、何よりいきなり変えるのは難しいということです。
2. ヨガ哲学が教えてくれたこと
ヨーガ・スートラの一節にこんな言葉があります。「修習は長い間、休むことなく、大いなる真剣さで励まれるならば、堅固な基礎をもつ者となる」長い間時間をかけて向き合わなければならない。ところが私たちはすぐに結果がほしい。そしてそれも真剣に向き合うことが必要とされています。現在の私もヨガに出会い、心が安定してきていますが上手くいかない現実に、理想はこうなのになとすぐに結果を見てしまいます。結果にとらわれず一歩一歩確実に行きたいところです。ヨガと一言に言っても本当に総合的に学びがあることにも驚いています。
3. 「すみません」が口癖だった日々
40歳を過ぎた頃、私は突然の動悸や耳鳴り、そしてパニック発作に襲われるようになりました。それはもう、本当に怖くて…。自転車で子どものお迎え中に発作が起きて、コンビニの前に立ち尽くしたこと。リビングで起きた時には、いつでも救急車を呼べるように119を表示した携帯を握りしめていたこともあります。
振り返れば、私はずっと「すみません」が口癖でした。人の顔色ばかり気にして、常に「どう見られているんだろう」と自分以外の誰かの視線を気にして生きていました。仕事が終わっても、あの時の表情はこうだったな、きっとこう思われたんじゃないかと、家に帰っても思考が止まらない。そんな日々が続き、心身ともに限界を迎えていました。
病院を転々としましたが、身体に異常はない。「自律神経の乱れ」と診断され、お薬を処方されました。その薬がないと不安で、お守りのように常に持ち歩いていました。でも、心のどこかで「根本的な解決にはならないな」と思っていたんです。
4. ヨガがもたらした穏やかな日常と食事に対する気持ち
そんな時、インターネットで「自律神経はヨガで整える」という記事に出会いました。すぐにヨガ教室に行く勇気はなかったので、YouTubeを見ながら自宅で太陽礼拝を始めました。すると、不思議なくらい心が落ち着き、呼吸が安定していくのを感じたんです。もっと深く知りたい、学びたいという思いが強くなり、41歳でヨガスクールに通い、RYT200を取得するまでになりました。
パニック発作がなくなってからも、時々、心の奥に焼き付いた「あの恐れ」がよみがえることはあります。でも、ヨガで学んだ食事観や哲学、呼吸法のおかげで、その不安がスーッと引いていく感覚を覚えました。完全に元に戻ったわけではないけれど、穏やかに過ごせる時間が増えたんです。
ヨガは、ただ体を動かす運動ではなく、自分自身の心と向き合い、軸を整える作業です。子育てをしていると、思い通りにいかないことばかり。でも、ヨガ哲学に触れて、自分の怒りや不安を「観察」することで、心の波立ちを少しだけ眺める事がきるようになりました。
何より食事に関してはまだまだこれからなのですが、サットヴァ的なことを意識するだけでもだいぶ選ぶものや手に取るものが変わります。今教えてもらっている先生も日本人はキチキチとやってしまうけど気持ちを向けているだけでも違うということを話していて励みになりました。
ぜひ「体が硬いから…」と諦めてしまう前に、まずは1日5分、10分でもいいので、静かに座って目を閉じてみてください。
ヨガは、誰にでもできる、日常の中にあるものです。心と体の変化を感じてみてください。きっと、新しい自分に出会えます。