「もう、以前の自分には戻れないのではないか……」

40歳という節目で自律神経を乱し、言いようのない不安と恐怖の中にいた時 「このままではいけない」と意を決して飛び込んだヨガスクール。そこで学んだポーズや哲学は、心と体を、ゆっくりと繋ぎ直してくれました。ヨガといえば身体を使って修練すること。
「なぜ身体を強健にすることが、静かな瞑想へと近づくのか」 「身体という器を整えることが、なぜ安定に直結しているのか」
ヨガを通じて受け取った学びによって、私の不調は着実に快方へと向かいました。それと同時になぜこんなにも不調が和らいだのかがとても気になるようになりました。
「この回復を確かなものにしている『鍵』は一体どこにあるのだろう?」
その答えを探す中で出会ったうちのひとつが、最近学び始めた「東洋医学」、目には見えないエネルギーや気の流れです。
ヨガの知恵に、東洋医学の視点が加わって
ヨガで「自分の内側」を見つめる習慣が少しですが、できていた私にとって、東洋医学の考え方は心に浸透していきました。
東洋医学でも、人の体も自然の一部と考えます。
人間ドックでは何も異常がなかった私にとって「気(エネルギー)」の巡りの滞りが、バランスが崩れ始めた原因になっていたと思います。そして身体に反射的に現れ始め、更には自律神経の乱れや不安へと繋がっていきました――。これは、自律神経が良い状態じゃないんだ、それが反射的に不快な形で現れている。
この視点を持ったとき、これまでヨガで行ってきたポーズや呼吸法が、単なる運動ではなく「体内の巡りを整えるための精密な作業」であったことが、より深く腑に落ちていきました。
自律神経の悩みをさらに緩和してくれた「気づき」
東洋医学を学び始めてから、私の悩みはさらに一段階、軽くなりました。それは、以下のような新しい学びを得られたからです。
1. 「未病」という自己対話
「なんとなくおかしい」「病院に行っても以上はないと言われる」というサインを、東洋医学では「未病」として捉えることが出来るそう。ヨガで学んだできるだけ中立で見れるように気にかけたり、自分の小さな変化に気づくことが出来たら東洋医学の知恵(食養生やツボ、経絡)で回避するように意識する。このサイクルが、かつての「得体の知れない恐怖」から「少しの安心感」へと変えてくれました。
2. 「陰陽」のバランスを知る
活動的な「陽」と、休息の「陰」。自律神経の乱れは、このバランスが崩れている状態だそう。 40代になり、無我夢中になりすぎて、無意識に活動的な「陽」のエネルギーが活発になりすぎてしまう、そういう時、あれこれ思いつくままに思考に引っ張られるのではなく、今はこの時間に集中しよう。集中してもいいんだという意識を大切にすること。哲学で学んだ「執着を手放す」という教えが、少し似ている気がしています。東洋医学の理論によってより具体的に実践できるようになりました。
3. 季節や自然と調和する
「なぜ今の時期に不安になりやすいのか?」を季節の移り変わりを頭においておくことで、自分を責めることがなくなりました。不調は自分のせいではなく、自然のリズムとのズレを調整しているサインなのだと思えるようになりました。そして先生に五行論で診てもらったら、私は恐らく「水」のエネルギーをもともと持っていて、それは変わらないもの。そして後天的に出てきた「木」のエネルギーでは高まりすぎてしまうと、感情では怒りを強く持つそう。こんな事は学びを受け取らなければ自分一人では気が付かないことでした。それからは怒りの感情が現れてきた時は、教えてもらったように、一人になったり足を温めたり、酸っぱいものを食べるようにします。そうやって高まりすぎたエネルギーを回避する術を知れるなんて、不調が怖すぎた私にとって生きていく楽しさを思いだすような気持ちでした。
なんと子育てにも活きています。
先に見えてきたものは自分への信頼
ヨガで「心と体」を繋ぎ、東洋医学で「自分を知る」 この二つの学びでようやく「不調が緩和した鍵」に触れ始めた気がしています。
それは「自分の身体の声を聴き、その声に寄り添う知恵を持つこと」によって自己への信頼感が出てきた気がします。
皆さんの中にも原因不明の不調に悩まれている方がいたらぜひ東洋医学やヨガにふれる機会が訪れますように。
心と体をつなぐヨガ
chiharu

