なぜ良いアイデアが通らない?若手美容師が理解すべき成功とリスクのバランス

「なんでこんなに良いアイデアなのに、誰も賛同してくれないんだろう?」って思ったこと、ありませんか?新しいヘアスタイルの提案やサロンでのサービス改善アイデアが浮かんで、「これでお客様はもっと喜ぶ!」と自信を持って伝えても、先輩や上司から賛成してもらえないことってありますよね

美容師として成長し、サロンでの存在感を高めたいと思うほど、こうした悩みは一度は経験するはず。では、なぜ良いと思ったアイデアが通らないのでしょうか?ここで理解すべきポイントは「成功とリスクのバランス」です。

新しいものが通りにくい理由

まず、最初に知っておいてほしいのは、新しいものは基本的に「通りにくい」ってこと。これって、美容業界に限らず、どんな職場でも当たり前のことなんだよね。新しい提案って、その内容がいかに素晴らしいかではなく、どうしても「リスク」が頭に浮かぶことが多いんです。

自分の中で「このアイデアは絶対成功する!」って確信していたとしても、それは自分がすでに成功のイメージを鮮明に描いているからこそ。でも、他の人はそのイメージをまだ共有できていない場合が多いんです

特にサロンでは、安定したサービスの提供やお客様の信頼が第一。新しいアイデアがそれにどう影響するかが見えない限り、慎重になるのは当然のことなのよね。

リスクをどう考えるか

次に大切なのは、「リスクをどう回避するか」を考えること。提案する時、自分が思いつく成功のイメージよりも先に、相手がどんなリスクを感じるのかをしっかり理解することが大事です。例えば、新しいスタイリング方法を提案する場合、失敗してお客様が満足しないリスクや、そのスタイルが長持ちしない可能性などが挙げられます。

そこで、「そのリスクをどう解決するか」を事前に考えた上で提案することがポイントだよ。具体的な解決策を用意しておくことで、上司や先輩も「なるほど、リスクは考えられているし、やってみても大丈夫かもしれない」と思ってもらえる可能性が高くなります

たとえば「新しいスタイリングを試す場合、事前にモデルさんで試して結果を見せることで、実際のリスクを最小限にする」というように、具体的な対策を示すと説得力がぐっと増すんです。

信頼を積み重ねることが鍵

良いアイデアが通るためには、信頼関係も非常に重要です。特に若手美容師としては、まだ経験や実績が少ない場合が多いので、周囲からの信頼を少しずつ積み重ねていくことが不可欠だよ。大きなアイデアを通すためには、小さな成功を積み重ねていくことで「この人の提案なら信頼できる」と周囲に思ってもらう必要があります。

例えば、日々のサロンワークでお客様に満足してもらう接客や技術を磨き続けることもその一つです。また、ちょっとした改善提案がサロンの運営やお客様対応に役立つような結果を出すと、その積み重ねが将来的にもっと大きなアイデアの承認に繋がることも多いです。「結果を出し続けているから、次もやってみていいかも」と思ってもらえれば、どんどんチャンスは広がります。

まとめ: 成功とリスクのバランスを見極めよう

結局のところ、成功するアイデアを通すためには、リスクとどう向き合うか、そして信頼を積み重ねることが大切です

提案が通らない時には、「自分の成功のイメージがまだ伝わっていないのか」「相手が感じるリスクをちゃんと理解していないのか」を振り返ってみましょう。そして、そのリスクを解決できる方法をしっかりと提示し、日々の結果を通して信頼を積み重ねていくことが、最終的にあなたのアイデアが認められる鍵となりますよ。

新しいことに挑戦するのは勇気がいるけれど、その挑戦の仕方を工夫すれば、きっとあなたのアイデアも次第に形になっていきます。「なんで通らないんだろう」と落ち込む前に、リスクと信頼について少し考えてみて、次の一歩を踏み出してみてくださいね。

読んでいただいてありがとうございます

約400名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は30歳までに92%の方が離職しています。

美容師は【続けること】が一番難しいのです。

いかに楽しく美容師をできるか?に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います

大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。

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遠藤 亮

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