パニック障害を乗り越えて。私が救われた「瞑想」

「なぜか分からないけれど、不安でたまらない」「急に動悸がして、外に出るのが怖い」。40歳を過ぎた頃、私はそんな自律神経の乱れに襲われました。薬をお守り代わりに持ち歩き、出口の見えない不安から私を救ってくれたのは、若いときに通ったエクササイズとしてのヨガではなく、ヨガスクールで学んだ5000年の歴史を持つ「生きる知恵」でした。これまでの人生で固く絡まってしまった糸のかたまりを、一つずつ解いていく作業がヨガという感じです。

目次

1. 「お守り」の薬を手放せなかった、あの頃の私

40歳を過ぎた頃、突然の動悸やパニック発作に襲われるようになりました。病院をハシゴしても異常なし。でも、外出先で発作が起きたら…と怖くて、常に薬とお水を携帯。一時期は電車に乗る事や人の多いところへ行くのも怖い時がありました。

「この不調はいつまで続くんだろう。」「前の私に戻れるのかな。」 そんな絶望の中にいた私が出会ったのが、「ヨガ」でした。見様見真似にYouTubeを見ながら太陽礼拝に取り組み、必死に呼吸を合わせるうちに不思議と「どっしりとした安定感」を感じたのが始まりです。

2. 私たちは「五つの層」でできている(パンチャ・マーヤー・コーシャ)

ヨガスクールで沢山のヨガの教えを学ぶなかで、「パンチャ・マーヤー・コーシャ(五つの鞘)」という教えが印象的です。人間は重なる5つの層でできていると考えます。

  1. 食物鞘(アンナ・マーヤー・コーシャ): 肉体。食べたものでできている。
  2. 生気鞘(プラーナ・マーヤー・コーシャ): 呼吸やエネルギー。
  3. 意思鞘(マノー・マーヤー・コーシャ): 感情や思考。
  4. 理知鞘(ヴィジュニャーナ・マーヤー・コーシャ): 智慧。
  5. 歓喜鞘(アーナンダ・マーヤー・コーシャ): 魂に最も近い、至福の層。

一番奥にある「至福の層」は何だろう。と自問自答しながら外側の層を、段階的に整えながら、奥深くにある静かな場所へ戻っていく作業なのだと知りました。

3. 「瞑想 」

以前は「綺麗にポーズをとること」がヨガだと思っていましたが、今の私にとってのヨガは、朝起きて神棚を拭き、感謝を伝えることから始まります。(最近寒くて起きられず出来ていません。。また再開します!)

同じ時間に座り、目を閉じる。起きられない日に自分を責めてしまうこともありますが、ブレた軸をアヴィアーサ(修習)によって中心に戻していくような感じ。このプロセスこそが、自律神経を整える鍵だということも何となく実感としてありました。瞑想は何のためにするんだろう。意味あるのかな。とさえ思っていましたが笑!呼吸にだけ意識を向けたり、オームと唱え続けたりと、分からないながらにも続けてみると、目を閉じるとざわざわしていた目の奥がじーっとなり、少し「静」を感じる瞬間がありました。

そうでもしないと、騒がしいのが大好きなこのマインドは落ち着いてくれませんよね!ネガティブが入り込みやすい隙がありまくりな日々になり段々と疲弊して私のように自律神経も乱れていきます。

経験して驚いたのはマインドの状態により身体も反応してしまうという事です。ストレスと聞いて半分ほっとしていましたがストレスは改めて大敵です。

4. パタンジャリが教える「八支則」と、日常の規律

ヨガの聖者パタンジャリは、心の波立ちを静めるための方法を「八支則(はっしそく)」という8つの段階を説いています。

  • ヤマ(禁戒): 非暴力、正直に、不盗、禁欲、不貪
  • ニヤマ(勧戒): 清潔、知足、苦行、聖典の学習、献身
  • アーサナ(坐法): 快適で安定した姿勢
  • プラーナーヤーマ(調気法): 呼吸法によりエネルギーの流れを拡張、コントロールする。
  • プラティヤーハラ(感覚制御): 感覚を外側から内側へ引き戻す。
  • ダーラナー(集中): 集中を高めていくこと。
  • ディヤーナ(瞑想): 時間と空間の感覚がなくなった状態。
  • サマディ(三昧): 至福。

5. 最後に:まずは5分、同じ場所に座ることから

私はヨガを通じて、なんとか薬に頼らなくても穏やかに過ごせる日々が戻ってきました。完全に昔の自分に戻ったわけではありませんが、ネガティブ思考がだいぶなくなりました。

「体が硬いから」と諦めていましたが、ポーズの形ではなく、内側の「静」に意識を向ける時間を増やしていきたいですよね。

まずは1日5分。静かに目を閉じて、今の呼吸を感じることから!私も子供がうるさいから、寒くて起きられないからという言い訳から抜け出し瞑想。アーサナ開始します!!

心と体をつなぐヨガ chiharu