美容師として働く中で、たくさんの人と接することになりますよね。お客様だけでなく、同僚や後輩、サロンのスタッフまで、日々いろんな感情が交差する職場で、時には笑顔や喜びに満ちた瞬間もあれば、悲しみや涙が溢れることもあります。
今回は、「他人の涙を否定せず、自分も支えられる美容師になる」というテーマでお話ししたいと思います。美容師という仕事は技術だけでなく、人としての共感力や思いやりも大切。誰かの悲しみや涙に寄り添うことが、信頼を築き、深い絆を作る鍵になります。
泣くことにも個性がある
よく「笑いのツボが人それぞれ違う」って言いますよね。それと同じように、【泣くほどのこと】も人それぞれ違います。何かの出来事で心が動いて涙が出る瞬間、その理由や感じ方はみんなバラバラなんです。
例えば、あなたが全く気にしないことで誰かが涙を流すこともあれば、逆にあなたがとても悲しいと感じることを、他の人はそれほど深刻に感じないこともあります。それが「違う価値観」ってことなんですよね。
だからこそ、「そんなことで泣くの?」とか「大げさじゃない?」と感じることがあっても、他人の涙を否定するのはよくないよね。
なぜなら、その人にとっては【泣くほどのこと】だから。私たちは、自分とは異なる感情や価値観を持っている他者を理解しようとする姿勢が必要です。それが美容師として、人としての成長にもつながります。
自分が泣くほどの経験を思い出してみよう
もし、自分が【泣くほどのこと】があった時のことを思い出してみてください。
その時、誰かに否定されたり、「そんなこと気にしないで」なんて軽くあしらわれたら、どれだけ悲しい気持ちになるでしょう。
逆に、誰かがあなたの気持ちに寄り添ってくれて、「それは本当に辛かったよね」と共感してくれたら、心がどれだけ救われたか…そんな経験、ありますよね?
人は、悲しい時や辛い時に誰かに寄り添ってもらうことで、次に進む力をもらえることが多いんです。だからこそ、美容師としてお客様や仲間が涙を見せたときは、その涙を否定せず、その人に全力で寄り添うことが大切だよ。
美容師の仕事は技術だけじゃない
技術があることはもちろん大事。でも、それ以上に大切なのは「人としての思いやり」。
美容師の仕事は、髪を切ったりスタイルを作ったりするだけじゃなく、お客様の心に触れる仕事なんですよ。だからこそ、誰かが辛い時、涙を流す時、その気持ちをちゃんと受け止めてあげることが、あなたの信頼をさらに深めるチャンスなんです。
例えば、私が後輩を指導している時にあったエピソードがあります。技術のことで悩んでいた後輩が、ある日突然泣き出してしまったんです。最初はびっくりしましたが、話を聞くと「思ったようにできなくて、悔しいんです」と言いました。
その時、私はすぐに「泣くなよ」とか「そんなことで悩むな」と言うのではなく、「それだけ真剣に向き合ってくれてるんだね」と声をかけました。その後、その後輩はもっと頑張って成長してくれたんです。
あなたも支えられる存在になれる
他人の涙に寄り添うことで、あなた自身も大きく成長できます。そして、いつかあなたが辛くて泣きたくなるような出来事があった時、その時はきっと誰かがあなたを支えてくれるんですよ。誰かの涙に応えることで、その優しさや思いやりは巡り巡って、自分に返ってくるものなんです。
サロンはお互いを支え合う場所。技術だけでなく、心も磨いていくことで、誰かの支えになり、同時に自分も支えられる存在になれるんです。
だからこそ、これから美容師として働くあなたも、お客様や仲間の涙に向き合ってみてください。そして、あなた自身も困った時には、周りに頼ることを忘れずに。互いに支え合い、成長していける美容師になりましょう!
結論
美容師として技術を磨くことは大切ですが、人とのつながりや感情に寄り添うことも、それ以上に大事な要素です。誰かが【泣くほどのこと】を感じた時、その涙を否定せずに受け入れ、共感してあげることで、信頼と絆が深まります。そして、そんなあなたもいつか誰かに支えられ、成長していくでしょう。互いに支え合う美容師として、素敵なサロンライフを送りましょう!
このブログを通して、涙を通じてのつながりの大切さを知ってもらえると嬉しいです。あなたも、周りの人も、心地よい環境で共に成長できる美容師として輝いていけますように!
読んでいただいてありがとうございます
約400名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は30歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか?に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
ジャンクロードビギン自由が丘プリヴェアン
遠藤 亮
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