見逃したくない自律神経の乱れ、そのサイン!~私の経験から感じたヨガの力~

こんにちは!心と身体つなぐヨガのchiharuです。

毎日、子育てや仕事に追われ、自分のことは後回しになっていませんか? 漠然とした不安や焦燥感、心の不安定さを感じていても何をしたら良いか分からない… ヨガに興味はあるけれど、体が硬いから無理かも…

そんな風に感じているなら、ぜひこのブログを読んでみてください。 私も同じような悩みを抱えていました。 良く言えば真面目。悪く言えば細かいことを気にしすぎてしまう性格の私。特に 働いていた頃は 人の顔色や相手の反応が気になり、常に「私はどう見られているのだろう」と、見られ方ばかりを気にしていました。気がつけば私自身もそれに対して過剰に反応してしまうようになっていました。意見を言われることは当たり前のこと。それがいつからか責められているかのように受け取ってしまうようになりました。 そんな私が、ふと気が付けば、いつも何かに急かされているような毎日。 まるで生きることを急いでいるかのように目的の過程を大切にするのではなくただこなす、やればいい。そんな中身のない時間だけがが過ぎていくのが怖くなることもありました。 そして、そんな私を救ってくれたのが「ヨガ」でした。

見逃したくない身体のサイン!皆さんはありますか?

40歳の少し前、少しずつ体に変化がありました。 最初は耳鳴りから始まったと思います。突発性難聴になりました。ストレスが原因とのこと。ですが仕事、子育て、家のこと。自分のことは気にしていられませんでした。更にストレスでしょう。ということを軽く考えていました。そしてしばらくして急に動悸がするようになったのです。 あまりにも立て続けになるので「もしかして、何か大きな病気なのでは…」 そんな不安に駆られ、人間ドックへ。しかし、結果は「異常なし」。 それでも心臓がバクバクする症状は治まらず、循環器内科を受診し、24時間心電図検査も行いましたが、やはり異常は見つかりませんでした。

心臓があまりにも緊張のピークのようにバクバクするのが恐いからか、パニック発作を繰り返すようになりました。結局、体に問題がないということは、自律神経の乱れなのでは…? 自律神経内科で、自律神経が乱れているのは間違いないと診断されました。 そのうち循環器内科で血管神経迷走反射だと診断があり、暑さや寒さ、痛み、驚きなどがきっかけで、心臓が激しくドキドキし、それがパニック発作につながる。この悪循環が1年間も続き、仕事にも私生活にも支障が出始めました。 夜は交感神経が優位になり、目を閉じても瞳孔が開くような感覚で眠れない日もありました。 休日に本屋さんで本を探していたら、突然発作に襲われたり、よくあったのが子供をお迎えに行く直前でした。「なんで私がこんな目に遭うんだろう」と悲しくなって泣けてきたこともあります。 周りの友人や家族には「意外だ」と驚かれるほど、自律神経の乱れとは無縁だと思っていました…。

「どうしたらこの苦しみから解放されるのだろう…」

藁にもすがる思いで、SNSや本で情報を探し回っていた時、目に飛び込んできたのが「自律神経はヨガで整える」という記事でした。

最初の耳鳴りがした時、身体はちゃんとサインを送ってくれていた。ちょっと休もう。感覚器官の酷使で頭も心も忙しくなっているよ。身体が緊張しているよ、ゆっくりを味わおう。その声が聞こえていませんでした。

私のヨガ体験~「太陽礼拝」が教えてくれたこと~

パニック発作がいつ起こるか分からない恐怖から、ヨガ教室に通う勇気が出ず、まずはYouTubeを見ながら自宅で「太陽礼拝」をひたすら繰り返しました。

実は、30代の頃にもヨガにハマった経験はあります。その時は「痩せたいから」「意識が高い人がやる運動」という程度の認識で、エクササイズ感覚でした。

しかし、40歳を過ぎてパニック発作に苦しみ、すがるように始めた太陽礼拝は、私に全く違う感覚をもたらしてくれました。

呼吸が安定し、心が穏やかになり、地に足がついたような「どっしり」とした感覚。

「これを続けなければ、私はどうなってしまうのだろう」

そんな思いで、毎日欠かさずヨガを続けました。

効果はすぐに現れ始めました。ヨガが自律神経に良い影響を与えていることを実感し、もっと深くヨガを学びたいと強く思うようになりました。 そして41歳の時、RYT200養成ヨガスクールに通うことを決意し、無事に取得。 それ以来、大きなパニック発作は起こっていません。 たまに焦燥感や不安を感じ、心の奥に焼き付いたあの恐れが蘇ることもありますが、ヨガで学んだ哲学や呼吸法が、そんな感情をスーッと引かせてくれるのです。 完全に元の自分に戻ったわけではありませんが、パニックになることはなくなりました。 心療内科でもらった薬も、2ヶ月でやめることができました。 最初は、お守り代わりに持っていないと不安で、外出先で忘れて取りに帰ったこともありましたが、根本的な解決にはならないと感じていました。

ヨガが自律神経を整えるメカニズム

では、なぜヨガは自律神経を整えるのに効果的なのでしょうか?

ヨガのポーズ(アーサナ)は、体をゆっくりと動かし、深い呼吸と連動させます。

これにより、副交感神経が優位になり、心身がリラックス状態になるポーズがあります。 私の体験のようにパニック発作や焦燥感に悩む方にとって、呼吸法もとても重要です。 クラスの前には必ず行い長めに行います。自宅でもどこでもできます。

そしてポーズにはそれぞれ精神性を養うという特徴があります。私の中で自律神経の乱れが落ち着く鍵になったのがこの精神性を養うということでした。立位のポーズは活力や自信、向上心を養い、後屈のポーズは受容や寛大な心、愛や喜びを育みます。逆転のポーズは自由な心や発想、遊び心を養い、頭部への血流を良くすることで自律神経を整えると言われています。座ったポーズは安定や堅固、忍耐を養い、内観しやすいのでリラックス効果も高く、寝る前に行うと良い睡眠につながります。それをバランスよく行うことでネガティブな感情や恐れが入ってくる隙間がなくなったように思います。

呼吸をコントロールして落ち着きを経験してみよう!

ヨガの呼吸法は、呼吸を深く、ゆっくりとコントロールする練習です

呼吸は自律神経と密接に関わっており、呼吸を整えることで、乱れた自律神経のバランスを正常に戻すことができます。

深い呼吸は、脳に十分な酸素を供給し、心の安定にもつながります。

さらに、ヨガで習った「瞑想」。 瞑想は意識が外へ外へと向いていたのを内へ内へと心の私とつながる練習です。心をただただ集中させ、思考の波を鎮める練習です。 私の場合は特に頭の中がとても騒がしい状態だったので、瞑想中に浮かんできた思考や意識から連想されるものを考え、またそれを考えるという、まるで思考の連鎖が止まらないような状態でした。しかし、瞑想中に「思考を見る者(真我)」という存在を習ったことで、感覚的ではありますが、少しずつ意識できるようになり、思考に振り回されにくくなりました。 これにより、不安や焦燥感といったネガティブな感情にとらわれにくくなり、心の安定を促します。「ヨーガ・スートラ」にも、「ヨーガとは、心のはたらきを止滅することである」と記されているように、ヨガは心の動きをコントロールすることを目指しています。

あなたもヨガを始めてみませんか?

体が硬いから…と諦める必要はありません。 ヨガは、体の柔軟性だけを求めるものではありません。 大切なのは、今の自分の体と心に向き合い、内側から整えていくことです。

私自身が、自律神経の乱れという恐かった経験を乗り越え、ヨガによって心身のバランスを取り戻すことができました。 この経験を活かし、同じような悩みを抱える方々の力になりたいと強く思っています。

もし、あなたが

  • 子育てや仕事で忙しく、自分のケアができていない
  • 漠然とした不安や焦燥感を感じている
  • 自律神経の乱れからくる不調に悩んでいる
  • 体が硬いからとヨガを諦めている

そんな風に感じていたらぜひ一度試してみてくださいね!あなたの心と体が、本来持っている穏やかさを取り戻す時間を取り入れてもいいんだよと自分に言ってみてください。

私も勉強中の身ですが心地よい時間を取り入れて輝かしい自分に出会えますように。

ヨガを日常に。

心と身体をつなぐヨガ chiharu