美容師としてのキャリアを目指す皆さんにとって、技術や知識を学ぶことはもちろん重要ですが、それと同じくらい大切なのが「人の感情の変化に気づく力」です。この力を持っている美容学生さんは、業界に入ってから驚くほど早く成長しますよ。このスキルを磨くことが、なぜ美容師としての成功に直結するのか、今回はその理由と実際にどうやって身につけるかを一緒に考えてみましょう!
感情の変化に気づく力が成功のカギ
まず、なぜ「感情の変化」に気づくことが重要なのか?美容室は単に髪を切るだけの場所ではなく、お客様にとってはリラックスしたり、リフレッシュしたりする空間です。そのため、お客様がどんな気持ちで来店しているか、どんな風に変化していくかに敏感であることがとても大切なんです。
例えば、お客様が最初は緊張していたけれど、施術中にだんだんリラックスしてきたとしたら、それはあなたが上手にコミュニケーションを取れている証拠ですし、逆にお客様が少し不安そうな表情を見せた場合には、その場でその原因を察知してすぐに対応することで、トラブルを未然に防ぐことができますよね。自分の言動がその場で正解か不正解かを理解できる力、これこそが「気づきの力」です。
スタッフ間の関係にも影響を与える
感情の変化に気づける能力は、お客様だけでなく、スタッフ同士の良好な関係を築くうえでも非常に重要です。美容室はチームで動く環境なので、スタッフ同士のコミュニケーションが円滑であることが求められます。誰かが疲れていたり、ストレスを感じているときにそれに気づけるかどうか、そしてその状況をサポートする姿勢を見せることが、チーム全体の士気を高めることにつながります。
私がこれまで経験してきた中で、一番成長が早い美容師は、必ずと言っていいほどこの「感情に気づく力」がありました。技術が未熟でも、仲間やお客様の感情に敏感な人は、周囲からの信頼を得るのが早いんですよ。チームの中で信頼される存在になることで、自然と自分の技術も磨かれていきます。だからこそ、今のうちからこのスキルを意識して育てていくことをお勧めします。
いろんな人と関わることで「気づく力」を磨こう
「感情の変化に気づける力」は、教科書や技術のトレーニングだけではなかなか身につきません。実際にいろんな人と関わり、観察する中で徐々に習得していくものです。だから、美容学生の皆さんには、学校生活の中やアルバイトの場で、年齢や背景が異なるさまざまなタイプの人たちと積極的に関わることをおすすめします。
美容師という職業は、若い方から年配の方まで幅広いお客様と接することになります。普段、自分があまり関わらないような年代の方や、違う業界で働く人たちと話す機会を持つことで、いろんな感情のパターンを学び、その中で相手の気持ちに寄り添う力が養われていきますよ。
例えば、年上の方との会話では、少し控えめで丁寧な対応が求められるかもしれませんし、同世代の方とはもっとカジュアルなコミュニケーションが効果的かもしれません。それぞれの相手に対して、どうすれば喜んでもらえるのかを考えることが、この「気づきの力」を育てるための一歩です。
美容師の未来を明るくする「気づきの力」
最後に、感情の変化に気づける美容師は、ただ技術的に優れているだけでなく、お客様や仲間に対して思いやりを持って接することができる存在です。この力を持つことで、あなただけの「ファン」を増やすことができ、リピーターのお客様が自然と増えていきます。結果として、自分の美容師としてのキャリアもどんどん伸びていくんですよ。
今、学生のうちから感情に気づける力を意識して磨いておくことで、将来の仕事がずっと楽しく、やりがいのあるものになるはずです。美容師としての成功を目指すなら、まずは人の感情の変化に敏感になること、これを忘れずに心がけてみてくださいね!
読んでいただいてありがとうございます
約400名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は30歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか?に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
ジャンクロードビギン自由が丘プリヴェアン
遠藤 亮
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