はじめまして、ヨガの学びに毎日必死なchiharuです。 私は40歳を過ぎた時耳鳴りから始まった自律神経の乱れに悩まされていました。仕事や子育てに追われ、自分の時間なんてない日々。気づけばいつも何かを急いでいて、呼吸は浅くなり、しまいにはパニック発作や迷走反射の乱れを経験し、以前のように笑える自分に戻れるのか、不安と恐怖で毎日を過ごしていました。

そんな時、藁にもすがる思いで出会ったのが「ヨガで自律神経を整える」という言葉でした。最初はYouTubeで太陽礼拝を真似する毎日。すぐに心の変化、身体の変化を感じてから、ヨガの持つ力にすっかり魅了されました。
そして学んだヨガ哲学!これがとても身体に変化を与えてくれました。ヨガの哲学には、私たちの心の不調の根本的な原因について書かれています。
今日お伝えしたいのは「誤認の意識」。
ヨーガ・スートラには、このようなたとえ話があります。暗闇の夜道を歩いていると、足元に落ちている縄をヘビだと見間違えてしまう。その瞬間、間違った思い込みから私たちは恐怖に襲われる。しかし、事実はただの縄であり、ヘビではありません。それでも、その恐怖心は本物です。私たちは、存在しないヘビに怯え、勝手に不安を作り出しているのです。
この「縄がヘビに見える」状態こそが、私たちの日常で起こる「誤認」です。私たちは、五感を通じて外の世界に意識を向け、そこに幸福や安心を求めがちです。しかし、この意識が過剰になると、現実を正しく認識できなくなり、不安や恐怖といった感情が生まれます。
ヨガはこの外向きな意識を、自分の内側へと向ける練習です。呼吸に意識を集中させることで、五感から入ってくる情報から少し距離を置くことができます。
先日の私の実体験。
その日は子供の習い事があり体育館へ向かいました。8月の昼間、なんと「体育館の空調設備が壊れているんですよね」とのこと。入った瞬間にもわっと暑さが。大きな風を送る巨大な扇風機は用意頂いていたものの、とにかく暑いだろうなという体育館。窓も高いところにあるため風を感じることができない。
「うわー、走ったり運動して子供は大丈夫だろうか。心配だな。」
何とか多めに持ってきていた水分を補給して、しのいだのですが、とにかく早く時間がすぎるのを待ち耐えていると、頭に浮かんできたのは先日軽度の熱中症になった自分。そこから一気に始まったネガティブな恐れの意識。
ネガティブ大好きな脳がこれでもかと引き起こす心配や恐れ。また熱中症になったら。子供に何かあったら。ここで倒れたら。どうしよう、どうしよう。結局無事に家に子供とともにたどり着き事なきを得て何事もなっかたのですが、なんと帰るときに気がついたのですが、数台ある空調設備のうち壊れていたのは半分だけ。半分は正常に動いていました。
今回の誤認の意識は「ことば」でしたが
数台の故障のエアコンを暑いからとすべてのものが壊れていると思い込んだことでした。
「誤認が恐れの意識を引き起こす」まさに実体験したヨガの教え。冷静になり確認していたら子供の頑張る姿を心から集中して見れていたかもしれません。
五感に意識を向けすぎた現代人に起こりやすい事ともと言えます。ヨガを通して、自分の内側に意識を向ける時間を持つことで、恐れや不安から解放され、心穏やかな日々を取り戻すことができます。
もし今、あなたが同じような不調で悩んでいるなら、まずはたった5分でもいいので、静かに座って自分の呼吸に意識を向けてみませんか?それは、失いかけていた自分自身との再会であり、心が安心で満たされる第一歩になるはずです。
心と身体をつなぐヨガ chiharu