美容学生の皆さん、こんにちは！今回は「カット展開図が苦手…」と感じているあなたに向けて、新しい練習法を紹介します。展開図って、たしかに最初は頭を悩ませる部分が多いですよね。「どうやって描けばいいの？」とか「どのパネルがどの方向に動いているのかわからない！」なんて思ったこと、ありませんか？
でも大丈夫。ちょっと視点を変えてみるだけで、展開図がグッと身近に感じられるようになるかもしれませんよ。今日はそのためのヒントをお伝えしていきますね。
まずはデザイン重視でスタイルを作る
多くの美容学生がカットの授業や練習でまず取り組むのが「展開図を描いてからカットに入る」方法だと思います。もちろん、これはとても大切なプロセスで、理論的にカットを理解するための第一歩ですよね。でも、もし「展開図を描くのが苦手」という悩みを持っているなら、逆に「展開図を考える前にデザインに集中してみる」という方法もおすすめです。
例えば、最初に完成させたいヘアスタイルのビジョンをしっかり持って、そこに集中してカットを進めてみてください。フリーハンドでもいいんです。展開図やパネルの動きを考えるよりも、理想のスタイルに近づけるためにハサミを使うんです。
カット後に全てのパネルを引き出してみる
デザインを優先してカットを完成させたら、次にやってほしいのが「カットした後に全てのパネルを引き出してみる」という練習法です。これって、展開図の考え方を逆にしている感じなんですよね。
どういうことかというと、通常は展開図を先に描いて、その通りにカットを進めていくもの。でも、ここではあえてその逆。カットが終わった後に「じゃあこのカット、どうやって展開図で表せるのか？」を考えていくんです。
例えば、ボブスタイルをカットした後に、頭の上から順に髪をパネルごとに引き出してみてください。それぞれのパネルがどの方向に引き出されているのか、どの角度でカットされているのかを確認しながら、それをそのまま展開図に描き起こしてみるんです。
そうすることで、実際のカットと展開図がリンクしやすくなり、「なるほど、このスタイルはこういう展開図になるんだ！」と腑に落ちる瞬間が増えてきますよ。
自然と次回のカットに活かせる
この逆から考える練習を何度か繰り返すうちに、次にカット展開図を描く時、今までよりもスムーズに描けるようになるはずです。なぜなら、自分の手で実際にカットして、その結果を展開図に起こすというプロセスを経験しているからです。頭の中で理論だけで展開図を描こうとするのではなく、実際のカットの動きや手の感覚とリンクさせながら描けるようになるんです。
また、この練習を通して、スタイルを作る際のパネルの動きや髪の流れが自然と理解できるようになってくるので、自信を持って展開図に取り組むことができるようになるんです。
美容師としてのスタートを切る際、カット展開図がしっかりと描けることは大きな武器になりますし、周りからも「できるな」と思われるポイントになるはず。なので、このステップを踏んでおくのはとても大切ですよね。
なぜこの練習法が効果的なのか？
この方法が効果的な理由は、実際の動きを体験しながら学べるからなんです。展開図を描く際、ただ理論で覚えるのはもちろん大事ですが、実際の髪の動きや感触を感じながら学ぶと、頭の中でその動きがしっかりイメージできるようになります。つまり、カットした後に展開図を描くことで、よりリアルにスタイルと図の関係性を理解できるようになるんです。
また、展開図を描くことに苦手意識があると、どうしても最初の段階で躊躇してしまったり、自信を持てないことが多いですよね。
でも、実際にカットが終わった状態を見てから展開図を描くことで、その苦手意識が少しずつ薄れていくんです。カットを通して「このパネルはこう動いているんだ」という具体的な感覚が身につけば、次は自然に「最初にどう描けばいいか」が見えてくるんですよ。
まとめ：自分のペースでステップアップしよう
カット展開図が苦手でも大丈夫！焦らずに、まずはデザイン重視でスタイルを作って、その後に展開図を描くという新しい練習法を試してみてくださいね。最初はうまくいかなくても、何度も繰り返すうちに徐々に理解が深まっていくはずです。
美容師としてのスキルは一朝一夕で身につくものではないけれど、地道な努力が積み重なって、必ず自信へとつながっていきます。ぜひ、この逆から考える方法を取り入れて、自分なりのカット展開図を作り上げていきましょう！
読んでいただいてありがとうございます
約４００名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は３０歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか？に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
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遠藤 亮
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