美容師として後輩に技術を教えるとき、ふと「なんでうまく伝わらないんだろう?」って感じたこと、ありませんか?特に美容師1〜3年目くらいの若手の皆さんが直面しやすい問題かもしれません。実は、教える際に「言葉で説明するか、動作で見せるか」という選択が大きく影響していることが多いんです。
「えっ、じゃあどっちも教えたらいいんじゃない?」って思いがちですが、実はそれが逆効果になることもあるんです。今回は、そんな疑問に答えながら、最適な教え方について一緒に考えていきましょう!
Q1: 「言葉と動作、どっちが効果的?」
これ、よくある質問ですね。実は、人それぞれ理解の仕方が違うんです。例えば、「説明を聞いて分かるタイプ」と「見て学ぶタイプ」に分かれることが多いです。言葉で説明するのが得意な人もいれば、実際に見せて体験させる方がわかりやすいという人もいます。
ただし、両方の方法を同時に使うと、逆に混乱を招いてしまうことがあるんです。「言葉で説明されても、それと動作がリンクしない」と感じる人が意外と多いんですよ。
Q2: 「じゃあ、どっちを使うべき?」
基本的には、その後輩の性格や学び方に合わせて、言葉か動作、どちらか一方をメインにするのがベストです。
例えば、言葉で理解できる人には、細かく段階を追って言葉で伝えるのが効果的。「まずはコームをこう持って、次に髪の毛を分けて…」といった具合に具体的に伝えることで、彼らの頭の中で映像が作られ、理解が深まります。
一方、動作で理解するタイプには、実際に手を動かして見せるのが一番。「この部分をこう切るんだよ」と実際に見せて、その後にやらせてみる。このプロセスが一番効果的です。
Q3: 「どうやってその子が言葉派か動作派か見分けるの?」
ここが重要なポイント。見分ける方法はいくつかありますが、まずは実際に教え始めてからその反応をよく観察してみてください。
- 言葉での反応が良い場合:説明している途中で「あ、なるほど」「分かりました」とすぐに理解するようなリアクションを取る人は、言葉での学びが得意なタイプです。彼らにはステップごとに論理的に説明することが大事。
- 動作での反応が良い場合:逆に「見て覚えます!」とか「やってみます!」といった反応をする人は、動作で学ぶのが得意なタイプです。こういった人には、言葉よりも実際にやって見せることが効果的です。
また、後輩が迷っているようなら、試しに両方やってみて、どちらに対して反応が良いか見極めるのも一つの手です。
Q4: 「言葉で教えた方が良いときのポイントは?」
言葉で教える際には、いくつか気をつけるポイントがあります。
- 具体的に説明する:抽象的な表現ではなく、「こうすればいいよ」ではなく「このコームをこの角度で入れて、次に髪をこう持ち上げて」といったように具体的に説明しましょう。
- ステップごとに細かく区切る:一度にすべてを説明しようとすると混乱してしまいます。ステップごとに細かく区切って、理解しやすいように説明を進めるといいですよ。
- フィードバックを求める:相手が理解しているかどうかを確認するために、「ここまでで大丈夫?」とか「わからないところある?」と問いかけながら進めると、コミュニケーションがスムーズになります。
Q5: 「動作で教えるときのコツは?」
動作で教えるときにも、いくつかのコツがあります。
- 一つの動作に集中する:一度にたくさんの動作を見せると混乱しがちなので、まずは一つの動作にフォーカスして見せましょう。たとえば、「ハサミの持ち方」だけを教えるときは、それに集中して見せることが大事。
- 後輩に実際にやらせてみる:自分がやって見せたあとに、すぐに相手にも同じことをやらせてみると、習得が早くなります。「見たらすぐにやる」のが動作派には効果的です。
- 細かく修正する:動作を見せるときには、手の位置や指の使い方など、細かい部分をその場で指摘して修正していくことが重要です。その都度フィードバックを与えると、正しい技術が定着しやすくなります。
まとめ
美容師として後輩に技術を教えるとき、「言葉で説明するか、動作で見せるか」のどちらが効果的かは、その後輩のタイプによります。言葉で理解するタイプには、段階的に説明し、動作で学ぶタイプには実際に見せてやらせてみることが重要です。
両方の教え方を使いたくなる気持ちも分かりますが、どちらかに絞って教えることで、後輩が混乱せずにしっかりと技術を習得できるようになります。
最後に、後輩の反応をしっかり見て、どちらの方法が適しているのかを見極めることが一番大切です。焦らず、彼らのペースに合わせて教えていきましょう!
後輩がしっかりと成長してくれると、自分の教える力も向上していることを実感できますよね!
読んでいただいてありがとうございます
約400名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は30歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか?に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
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遠藤 亮
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