ネガティブな思い込みが本当に身体に不調を起こす!?私の体験談

こんにちは!心と身体をつなぐヨガをです。

「もしかして、この不調って思い込みから来てるのかな…?」そんな風に落ち着いて受け入れられるようになったのはここ最近のことです。脳はあの時のネガティブな経験を隙を見ては思い起こさせる。感覚的にですが、一瞬あの時の(パニック発作の時の)恐れの意識と、似た景色、似た香り、似た雰囲気、似た気分、似てるシチュエーション。あの時の恐れと何かが似ていたら瞬時に思い出させてくる。意識している間もなく瞬時に。

まんまと「あ、なんか今自律神経の乱れくるかな。来たらどうしよう。来そうな気がする。恐い。」そして本当にくる。そのような体験がいくつもあります。今日は、私自身の経験を通して、ネガティブな思い込みがいかに心身に影響を及ぼすか、そしてヨガがどのようにしてそのループを断ち切り、心の平穏を取り戻す手助けをしてくれたのかを、正直にお話ししたいと思います。

「すみません」が口癖だった私

以前の私は、真面目で、悪く言えばとても細かいことを気にしてしまう性格でした。チームで働いていた時は「すみません、すみません」が口癖のように謝ってばかりいた気がします。真面目に仕事に取り組んでいても、人の顔色を伺い、相手の反応が気になり、「私はどう見られているんだろう?」と、自分の見られ方ばかりを気にしていました。

パニック発作が立て続いた数年前は特に「意識が外へ外へと向いていた」時期でした。それがピークだったように感じます。仕事が終わっても、「あの時あんな表情していたな」「きっとこんな風に思ったんじゃないかな」「この提案したいけど、もしかしたらこう思われちゃうかな」と、頭の中は常に思考でいっぱい。家に帰ってもそんなことを考え、子どもに話しかけられると、ついイライラしてしまうことも多々ありました。

最近考えることが多いな。「自分の時間が欲しいな。」と漠然と思っていましたが、具体的にどう時間を作り、何をしたらよいかなど具体的に考えたこともありませんでした。カフェで一人で過ごす時間さえなかったと思います。ただただ毎日を必死に生き、気がつけば月日が経ち、1年、2年とあっという間に過ぎていきました。

思い込みから瞬時に恐怖へ。恐れの意識が付きまとった時期は、、、

仕事がチームではなくなったとき、心の高ぶりや波立ちが収まっていました。なのにそこからが大変な日々。パニック発作やそれによる恐怖。息が苦しい、呼吸が浅い、心配、急に不安感に襲われる。などたくさんのネガティブの日々が始まりました。自律神経が乱れるだけで人間はこんなに身体に現れるのかと驚きの連続。

職場でゴム手袋をつけたとき「きついな。」と感じた瞬間に急に激しく動悸がしたのをきっかけに、次に同じ状況のとき、恐怖からまた動悸がする。恐い。そしてパニックになる。そのような状況は一年近く続きました。それもいろんなシチュエーションで思い込んだら本当に身体が反応する。とても恐かった体験でした。

それからおよそ5000年前にからあるというヨガの歴史の中で、私がヨガに出会った期間はまだ少ないですが、その魅力にすっかり魅了されてしまいました。私と同じように自律神経の乱れやパニック発作などで苦しみ、日常生活に支障が出てきてしまった方々に、私の体験を踏まえて伝えていけたらなと思い、ヨガ教室を始めました。

なぜ私自身がヨガをしたことでこんなにも不調が落ち着いたのか。心療内科でもらった薬も、2ヶ月でやめることができました。最初は持っていないと不安で、先生にお守り代わりに持っているといいよとアドバイスしてもらったのですが、どこにいても常に持ち歩けるように、お財布に入れていました。薬が切れてしまわないように、あと数日分残っている状態なのに病院に取りに行ったり、自宅に忘れて外出してしまった時は、家に引き返して薬を取りに帰ったということもありました。

その薬がないと不安で不安で仕方がなかったのですが、薬を飲みながら根本的な解決にはならないな。と心のどこかで思っていました。この薬は一生飲み続けないといけないの?私のこのパニック発作の不調はいつになったら落ち着くのか?先が見えない状態でした。

パニック発作はどこにでも現れました。自転車で子どもを迎えに行く時、急に動悸が起きてしまい、コンビニの前に自転車を止めて薬を飲むのに水がないと不安になってしまい、コンビニにたどり着くまで気が気じゃないような状態になったこともあります。子どもと過ごしていた日曜日のリビングで起きたこともあります。それはそれは怖くて怖くて、救急車をすぐ呼べるように片手に携帯を持ち、画面には119番を表示しながらパニック発作が過ぎるのを待っていたこともあります。休日に本屋さんで何かいい本はないかなと探していたところ、急に襲われたこともありました。なんで私がこんな目に合うんだろう、と悲しくなって泣けてきたこともあります。周りの友人や家族には意外だと驚かれるほど、自律神経の乱れとは無縁だったと思います。

そんな私が取り入れた呼吸法と瞑想が光を取り戻してくれたこと

最初は呼吸法や瞑想から取り入れたと思います。わからないながらにも実際にやってみたら、呼吸とともに心が楽になったのを覚えています。今まで40年以上生きてきて、ここまで心と体が密接につながっているなんて、聞いたことはもちろんありましたが、こんなにも身をもって体験したのは初めてでした。

瞑想は集中力を高めることだと学びました。毎朝瞑想するようにしていますが、瞑想中に浮かんできた思考や意識、考え事など、私の場合は特に頭の中がとても騒がしい状態だったので、やっていても合っているかどうかよく分かりませんでした。しかし、分からないなりにも続けていたら、その考えをあえて引っ張り、そこからまた連想されたものを考える。それを引っ張り、考えて考えてまた新たな考えが浮かぶ、という無限ループの状態でした。

しかし、一度「考えを見るもの」である「真我(プルシャ)」という存在を習ったことで、なんとなく楽になりました。とても感覚的なことなのですが、瞑想中に意識するようになりました。そのようなことを習わなければ、何も考えずに慌ただしい毎日がただ過ぎて行ったと思います。

本当の自分に出会うために瞑想する。そして、アヴィヤーサ(継続的な実践)しながら経験を積んでいくために私たちは存在しているのだ、という講義で習ったこともとても印象に残っています。

この物質的な世界では、私と私以外に区別されているこの世界の中で、エゴや自我、そしてそこから生まれる執着に苦しむ、そんな世界だとされています。それを見るもの、「真我(プルシャ)」という存在を、瞑想法を利用しながら自分というものを観察し、やがて悩みや執着を少しずつ手放し、穏やかな平穏な境地に至っていくのだ、ということもとても勉強になりました。

『ヨーガ・スートラ』が教えてくれたこと

私がヨガを学び始め知った、『ヨーガ・スートラ』というヨガの根本経典。この古典的なヨガの教えは、約2000年前に成立されたと言われていますが、その内容は現代を生きる私たちにも深く響くものがあります。

例えば、「ヨーガとは、心のはたらきを制止することである。」(『ヨーガ・スートラ』I-2)という一節があります。これは、心が常に様々な思考や感情に揺れ動いている状態から、それらを静め、落ち着かせることの大切さを説いています。瞑想中に頭の中が騒がしくても、その思考を「見るもの」として客観的に捉えることで、少しずつ心が穏やかになっていくのを私自身も実感しました。

ヨガは日常そのもの。私の大敵は子供との関わりからくる心の波たち

ヨガとは日常である。以前はそんなことを思いもしませんでしたが、生きていくに切り離せないことばかりで、なぜヨガの歴史が5000年もの間続いたんだろう、という私の疑問も講義を受けるたびに納得できるものばかりでした。

家では子どもが毎日のように「ママー!ねぇママー!」と、一体何回呼ばれるんだろうということにも苦悩を感じていきました。子どもはとても可愛いけれど、うちの子どもはお兄ちゃんが少し発達に遅れもあり、悩み、対応が難しい時も時もあります。

そして気がつくと、毎日毎日「早く!早く!」が口癖になりました。まるで私自身が生きているのを急ぐかのような毎日。ふと気がつくと「なんで私はこんなに急いで生きているんだろう」時間の流れるのがとても早く流れていくのが怖くなる時もありました。そしてピークの時は、夜寝る時、交感神経が優位になっているのか、目を閉じても瞳孔が開く感じ、目が開く感じで眠れない日もありました。不調が1年間続き、仕事にも支障が出始め、私生活にも支障が出始めたので、ただ体に異常がないため何をしていいのかわからず、自分なりにSNSや本を活用し調べまくったところ、「自律神経はヨガで整える」という記事に出会ったのが最初でした。

それから、いつパニック発作が起こるのか分からず怖くてヨガ教室には行けず、YouTubeを見ながら自分の家でひたすら太陽礼拝や瞑想、呼吸法をやったのがヨガを始めた一番最初でした。

あなたもヨガを始めてみませんか?

自律神経の乱れで何かを探している方、何かわからないけど不安を感じている方、焦燥感や心の不安定さを感じているけど改善方法が分からない方、ヨガが気になるけど体が硬いから自信がないと足が遠のいてしまう方。

私自身も同じ経験をして、ヨガを始めてすぐに効果を感じました。その体験を身近に感じられるように、ヨガがどのように効果的だったのか私の体験を伝えたいと思っています。

だけどクスッと笑ってしまうような日常の失敗談も交えながら、寄り添うヨガ教室にしたいです。

「本当の私」に出会う旅を、一緒に始めましょう。

ヨガを日常に。

心と身体をつなぐヨガ chiharu