美容師としてスタートを切ったばかりの20代のみなさん、日々の練習、どう取り組んでいますか?最近よく耳にする「短い時間で集中して練習しよう」とか「計画的にやることが大事」というアドバイスに少し不安を感じたことはありませんか?もちろん、これらの言葉には真実もありますが、僕は20代のうちにこの考え方に縛られるのは少し危険だと思っています。
なぜなら、技術を身につけるために大切なのは、まず「量」だからです。今日は、僕が20年の美容師経験を通じて学んだ「量の大切さ」について、特に若手美容師のみなさんに伝えたいと思います。
質より量を優先すべき理由
よく「質を高めることが大事」と言われますが、技術の面においては、最初のうちはとにかく量をこなすことが最優先です。なぜかというと、どんなに計画的に、集中して練習したとしても、その前提に「量」がなければ、質を高めることはできないんですよね。
僕も最初の頃は、とにかく数をこなして、毎日毎日が練習の連続でした。スタイルのカットやカラーの繰り返しを経て、ようやく自分の中で技術が「身についている」と感じ始めたんです。いくら計画的にやろうとしても、そもそも練習回数が少なければ、技術は体に染み込んでいきません。
量をこなす中で、失敗もたくさん経験しました。でもその失敗が、次に同じミスをしないための大きな学びになったんです。だから、質にこだわる前に、まずは量。これが美容師の技術を確実に伸ばす一番の近道なんですよね。
練習は気持ちより「手」を動かす
「やる気が出ないまま練習しても無意味」とか、「モチベーションが上がらない時は休んだ方がいい」なんて話を聞くこともあるかもしれません。でも、僕はあまりその考え方には賛成しません。
もちろん、気持ちが乗っている時に練習すれば成果も出やすいかもしれないですけど、モチベーションが上がらない日も手を動かすことが大事です。
なぜなら、練習において一番大事なのは「手が覚えること」だからです。気持ちよりも、まずは手を動かすことを意識してみてください。モチベーションに頼らず、日々の練習を習慣にして、量をこなすことで、確実に上達しますよ。
毎日じゃなくてもいい?計画的な練習より、まずは習慣化
よく「毎日練習しなくてもいいから、計画的にやろう」と言われることがあります。
確かに、一見理にかなっているように聞こえますが、僕はこれも20代のうちはあまりおすすめしません。特に、美容師として技術をまだ磨き始めたばかりの頃は、計画的な練習よりもまず習慣化が大切です。
毎日でなくてもいいという言葉に甘えて、いつの間にか練習しない日が増えてしまうこともありますよね。これは本当に危険です。だからこそ、練習を計画に組み込むこと以上に、習慣化することが大切です。
僕の経験上、最初のうちはどんなに計画を立てても、実際にやってみないとわからないことばかり。まずは無理のない範囲で、できるだけ毎日、手を動かすことを意識してみてください。その中で、自然と計画的な練習のリズムが作られていきます。
量をこなして得た技術が「質」に変わる瞬間
美容師の仕事は、感覚やセンスももちろん大事ですが、それを支えるのはやはり「技術」です。技術をしっかりと身につけるためには、やはり練習の量がものを言います。例えば、カットのスピードや正確さ、カラーの調合の微妙な感覚など、これらは一回や二回の練習では身につかないんですよね。
僕が初めて「自分の技術が上がった」と感じた瞬間も、数えきれないほどの練習の末でした。何度も何度も同じことを繰り返して、ようやくある時、手が自然に動くようになった。その瞬間、練習の量が質に変わったんだと実感しました。
だからこそ、今の20代の美容師さんたちにもぜひ、まずは量をこなしてほしいんです。最初はしんどく感じることもあるかもしれませんが、いつか必ずその努力が実を結びますよ!
まとめ
美容師としての技術を高めるために、若いうちから「質」を求めるのは早すぎるかもしれません。まずは量を重ねることが何より大切です。たくさん練習することで、手が技術を覚え、ミスを通じて学び、やがてその量が「質」に変わる瞬間が訪れます。だからこそ、20代のうちは焦らず、練習量を積み重ねることを意識してみてください。
何よりも、自分自身の手を信じて、毎日の練習に取り組んでみてくださいね!
読んでいただいてありがとうございます
約400名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は30歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか?に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
ジャンクロードビギン自由が丘プリヴェアン
遠藤 亮
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