「会社のためにもっと頑張ろう!」「自分の力で会社を良くしよう!」と考えたこと、ありますよね。美容師として働いていると、時には「もっとこうしたらお客様が喜ぶのに」とか「職場の雰囲気を良くしたい」と感じることがあるかもしれません。
でも実際のところ、一社員として会社全体を変えるのは、思った以上に難しいことなんですよね。それでも、努力することは自分自身の成長にとってすごくプラスになるし、決して無駄なことではないんです。
自己犠牲で得られるもの
まず、会社のために何かを犠牲にする経験は、確実に自分を成長させますよね。美容師として、たとえばお客様により良いサービスを提供するために、自分のプライベートな時間を削って新しい技術を学んだり、職場のために少しでも良い環境を作ろうと努力したり。それ自体は本当に素晴らしいことだし、自分のスキルや人間としての成長につながります。
その自己犠牲の経験が積み重なると、忍耐力やリーダーシップも育ちます。特に美容業界では、努力した分だけ自分の技術が向上し、お客様からの信頼が高まるものです。でも、どんなに頑張っても、一社員として「会社の組織そのものを変える」ことができるかというと、それはまた別の話なんですよね。
組織を変える難しさ
会社というのは、たくさんの人が関わっていて、上には上司や経営者がいて、それぞれに思い描くビジョンがあります。美容院でもオーナーやマネージャーが「こうしたい」という方針を持っていることが多いです。そこに、一社員が「こうするべきです」といっても、簡単にはその方向性を変えることはできません。
これは、美容室に限った話ではなく、どんな業界でも同じことです。会社全体が変わるためには、上層部の意識や方向性が大きな役割を果たしますし、時には全体の文化やシステムそのものが根深い問題となっていることもあります。
自分が変わるか、会社を変えるか
だからこそ、もし会社のやり方や文化がどうしても自分に合わないと感じたら、選択肢は2つしかないんですよね。
自分が会社に合わせて変わっていくか、会社を変えることを諦めて、自分に合った別の会社に移るかです。
たとえば、美容師として「もっと自由にお客様と接したい」と思っているのに、会社が厳格なルールを持っている場合、あなたがそのルールに従って成長を目指すか、それとも自分が働きやすい環境を求めて別のサロンに転職するか。そのどちらかしかないことが多いです。
もちろん、自分を会社に合わせていく選択肢も一つの道です。その中で、新しいスキルや知識を得て、最終的には自分自身がどんどん成長していくことができるかもしれません。また、自分が成長することで会社から信頼を得て、少しずつ自分の意見が通るようになることもあります。
でも、どうしても「この会社は自分に合わない」と感じ続けるのであれば、思い切って別の環境を探すのも賢い選択肢です。美容師の世界には多様なスタイルや働き方があり、あなたの価値観やビジョンに合った職場がきっと見つかるはずですよ。
自分の成長を第一に考える
どんな選択をするにしても、自分の成長を第一に考えることが大切です。美容師として、技術を磨くだけでなく、自分のライフスタイルや価値観にも合った環境で働くことが、長い目で見てとても重要になってきます。
一社員が会社全体を変えるのは難しいことかもしれませんが、それでも自分ができる範囲でベストを尽くすことが、自分にとっての成功や幸せにつながるんです。
そして、もしその会社が自分にとって最適な場所でないと感じたときは、新しい一歩を踏み出す勇気も大切にしてくださいね。
最後に、あなた自身の成長や幸せを見据えたキャリアを築くことが、最終的に一番大切なことなんだと覚えておいてください。会社を変えることは難しくても、自分の未来は自分で変えられるんです。それが一番のパワーだと思いますよ!
読んでいただいてありがとうございます
約400名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は30歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか?に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
ジャンクロードビギン自由が丘プリヴェアン
遠藤 亮
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