美容師としてサロンで働き始めてから、少しずつ後輩やアシスタントを指導する立場になることも多いですよね。でも、後輩に対して「叱る」というシチュエーションは、どうしても避けられない場面です。指導する中で「ちゃんと叱らなきゃ」と思う一方で、どうしても気が重くなるものです。「叱った後のあの重苦しい雰囲気、どうにかならないかな…」なんて、感じることありませんか？
そこで今回は、「叱った後の5分間」がチームの雰囲気を大きく変える方法についてお話ししますよ！叱ることに抵抗がある人や、指導後に気まずさを感じてしまう人にぜひ読んでほしい内容です。実際に私が長年の美容師経験で得た、指導後のちょっとしたテクニックをシェアしますね。
叱ることに抵抗を感じるのは当たり前
まず、叱るってやっぱり難しいですよね。特に自分が若手の頃は、上司や先輩に叱られる側だったのが、今では自分がその立場。急に「叱る」という役割が回ってくると、どうしても「どうやって叱ればいいんだろう？」とか「叱った後のフォローがわからない」と戸惑ってしまうことがあるんです。
叱ることが必要だと頭ではわかっていても、感情的になりすぎたり、逆に必要以上に優しすぎてしまったりすることもありますよね。
叱るって本当にバランスが難しいんです。でも、しっかりと叱ることが、後輩やチームの成長にとっては大切なことですし、サロン全体の質を上げることにもつながります。
叱った後の5分間が大事！
さて、叱ることができた後に大切なのが「その後のフォロー」です。ここでお伝えしたいのは、叱った後の5分間が非常に重要だということ。
私も初めて後輩を叱ったとき、叱った後の気まずい雰囲気に耐えられず、どう接すればいいのか悩んだことがありました。でも、ここで一つ大切なポイントを押さえておくと、驚くほどその後の雰囲気が良くなるんですよ。
叱った後は、一度お互いに少し時間を取って距離を置いてください。目安としては5分くらいがちょうどいいと思います。その間にお互いの気持ちが少し落ち着きますからね。そして、その後が大事です。少しくだらない話題を持ち出して、ほんの少しでもいいので、笑顔で軽い会話をするんです。
笑顔がもたらす効果
切り替えが大切なんです。叱ったこととこれからの会話は別のものという意識が大切。
って、、、割とこれも勇気がいりますが。
「え、くだらない話でいいの？」って思うかもしれませんが、これが本当に効果的なんです。人は笑顔になると、自然とリラックスしたり、緊張が和らいだりしますよね。叱られた後って、どうしてもその場の雰囲気が重たくなってしまいがちです。だからこそ、軽い会話でその緊張を解いてあげるんです。
例えば、「さっきのカットで新しい技覚えたんだけど、ちょっと見てくれない？」とか、「最近のトレンドカラー、どう思う？」みたいな美容の話題でもいいし、全然違うプライベートな話でも大丈夫。「あ、昨日のドラマ観た？」とか「最近、こんな面白いカフェ見つけたんだけど」なんて、本当に軽い話でOK。
この何気ない会話が、叱った後の気まずさを払拭し、コミュニケーションを再構築するきっかけになるんです。もちろん、叱った内容がなかったことになるわけではありませんが、お互いに気持ちをリセットするチャンスになりますよ。
フォローができるリーダーは信頼される
この「叱った後のフォロー」をしっかりと意識することで、後輩たちとの信頼関係がぐっと深まります。叱られた後も、すぐに笑顔で接してくれる先輩がいると、「この人は本当に自分のことを考えてくれているんだな」と感じますよね。叱るときにはちゃんと厳しく、その後には優しくフォローする。このバランスが取れているリーダーは、自然とチームの雰囲気を明るくしていきます。
また、叱るだけで終わってしまうと、どうしても「この先輩、怖い…」と距離を置かれてしまうこともあります。でも、フォローを忘れずにすると、後輩たちから「この人はしっかり指導してくれるけど、冷たい人じゃない」と感じてもらえるんです。これが後輩にとって安心感につながり、あなたの存在がより頼りがいのあるものになるんですよ。
お互いを成長させる「叱り方」
最終的に、叱ることは相手を成長させるためのプロセスです。でも、その成長を支えるのは、叱った後のフォローやコミュニケーションなんです。後輩を叱ることがあっても、その後すぐにフォローすることで、関係が悪くなるどころか、むしろさらに強固な信頼関係を築くことができるようになります。
ですので、次に後輩を叱ることがあったら、ぜひ「5分後のフォロー」を試してみてください！きっとお互いにとってプラスの効果を感じられるはずですよ。
叱るのは、誰にとっても避けたいシチュエーションですが、その後のフォローをしっかりとすることで、チームの雰囲気をグッと良くすることができます。リーダーとして、笑顔でコミュニケーションを大切にすることが、サロン全体の活気にもつながりますね。今後、少しでも指導で悩んだときには、この「叱った後の5分間」を思い出してみてくださいね！
読んでいただいてありがとうございます
約４００名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は３０歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか？に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
ジャンクロードビギン自由が丘プリヴェアン
遠藤 亮
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