この歳になって、改めてヨガの教えに触れてみると、若い頃に感じていたヨガは、ただ単に体を柔らかくしたり、美しいポーズをとったりすることだけだと思っていましたが、歳を重ねるにつれて、その考えは大きく変わりました。
ヨガは単なる身体運動ではなく、心と体を結びつけ、自分自身は何なのか。を深く見つめる、ということでした。

心の平穏て何だろう
慌ただしい日常の中で、ヨガの時間は私にとって、心をリセットする大切な時間になっています。マットの上に座り、目を閉じて内観したり、
自分の役割、出来ること、求められていることは何だろう。
外の世界の喧騒から切り離され、自分だけの静かな空間が生まれます。
他人と比べることなく、浮かんできた考えをつかまないで眺めてみる。シーンと静まり返った日が昇る前の時間にマットの上で、与えられる平穏。
身体の変化を認めること
20代や30代の身体の柔軟性は、もはやありません。無理して伸ばしたところが痛い。回復も遅い。しかし、ヨガの教えは完璧を求めることではない。受け入れることだと感じています。
「今日の自分の身体はどうだろう?どこが少し硬くなっているかな?」と、日々変わる自分の状態に問いかける。無理にポーズを深めようとせず向き合うことで、新しい身体の可能性を見つけることもできる。
日常とヨガをつなぐ
ヨガはマットの上で終わるものではありません。深く穏やかな呼吸の感覚や、受け入れる心を作るために苦行する、サーダナする。マットの外でどう生きるのか。この歳になって響くことだらけです。
仕事でストレスを感じた時、人間関係で疲れた時、静かに目を閉じて呼吸を整えたり、ネガティブなときはポジティブを想念させる。ヨガで学んだ知恵を日常に活かすことで、日々がより豊かに感じられると分かりました。
自己受容と感謝
ヨガは、ジャッジしないことを教えてくれます。鏡に映る自分や、隣の人と比べて落ち込むのではなく、ただそこにいる自分をそのまま受け入れる。自分自身だけでなく、周りの人々や日々の小さな出来事にも感謝できるようになる第一歩になります。
未来への準備
今、ヨガに向き合うことは、単に今日の身体や心をケアするだけでなく、この先の人生を健やかに生きるための「準備」でもあります。体力や精神のしなやかさを保ち、これから訪れるであろう様々な変化や課題に穏やかに向き合う力を養っている。ヨガは、心身のバランスを整えながら、より豊かな未来を創造していくための、大切なツールになっています。
この歳になって、ヨガが教えてくれたのは、愛すること。
これからも、ヨガと共に、穏やかに日々を過ごしていきたいと思います。
読んでくださりありがとうございます。皆さんにとってもヨガの叡智が助けになりますように。
心と身体をつなぐヨガ chiharu