やりたくないことを学ぶことほど、大変なことはありませんよね。でも、よく考えてみると、実は「できないこと」が「やりたくないこと」になっていることが多いんです。
それを乗り越えてできるようになった時、その「やりたくないこと」がいつの間にか「やりたいこと」へと変わることって、意外と多いんですよ。
けれども、多くの人はその前に断念してしまうことが多いんです。美容室のオーナーとしての経験から言えることは、スタッフや後輩を指導する際に大切なのは、「やりたくないこと」を「やりたいこと」に変えるためにサポートすることかもしれません。
自分の苦手を見つけることから始めよう
まず初めに、自分が「やりたくない」と感じていることをしっかりと理解することが大事です。美容学生やアシスタントとしての皆さんは、カット、カラー、シャンプー、接客など、日々の業務でたくさんのことを学んでいますよね。その中で、どうしても「やりたくないな」と思うことがあると思います。それが何かを具体的に言葉にしてみてください。
例えば、「シャンプーが苦手」という理由が、「お客様の頭皮をうまくつかめないから」「力加減が分からないから」などの具体的な理由に落とし込めると、その苦手を克服するための第一歩が見えてきます。
オーナーや先輩も、そんな時こそ頼ってみてください。誰しもが最初は苦手だったことを、少しずつできるようになってきたんですから。
小さな成功体験を積み重ねる
「やりたくない」と思っていたことを克服するためには、小さな成功体験を積み重ねることが効果的です。いきなり完璧を目指す必要はありません。少しずつ、できることを増やしていけばいいんです。
例えば、「シャンプーが苦手」だと感じている場合、まずは一部分だけでも意識して丁寧に行ってみましょう。先輩から褒められたりすることで、自信がついてきます。その積み重ねが、やがて「シャンプーが得意」へと変わっていくんです。このプロセスで大事なのは、焦らずに、少しずつ成長を実感すること。そして、その成長を自分自身で認めてあげることです。
失敗を恐れず、チャレンジ精神を持とう
「やりたくないこと」に直面すると、つい避けたくなる気持ちは分かります。でも、そこから逃げてしまうと、いつまでも「やりたくない」ままで、成長が止まってしまいますよね。だからこそ、失敗を恐れずにチャレンジしてみることが大切です。
失敗しても、そこから学べることはたくさんあります。失敗を経験することで、次に同じミスを繰り返さないように工夫する力がつきますし、その過程で新しい発見があることも少なくありません。大切なのは、失敗した時にどう対処するか、そしてその経験をどう生かして次に進むかです。オーナーや先輩たちも、そんなチャレンジ精神を大切にしてほしいと思っています。
サポートを受けることを恥ずかしがらないで
「やりたくないこと」を克服するために、周りのサポートを受けることは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、美容師として成長するためには、積極的に周りの人に助けを求めることが必要です。特に、美容室のオーナーとしての経験から言うと、サポートを受け入れることで得られる成長は非常に大きいです。
アシスタント時代に多くのことを学んで、今の自分があるのは、先輩やオーナーの助けがあったからこそです。自分一人で解決しようとせずに、周りの人に相談することで、新しい視点やアドバイスが得られることがありますよ。そうした助けを借りながら、自分の「やりたくないこと」を一つ一つ克服していくことで、必ずや「やりたいこと」へと変わっていくはずです。
まとめ:やりたくないことを「やりたいこと」へ
「やりたくないこと」を克服することは、美容学生やアシスタントにとって大きな挑戦です。しかし、その挑戦を乗り越えた先には、自分の成長やスキルアップ、そして「やりたいこと」へと変わる瞬間が待っています。
美容室のオーナーとしては、皆さんがその瞬間を迎えるためのサポートを惜しみません。だからこそ、まずは自分の苦手を見つけ、小さな成功体験を積み重ね、失敗を恐れずにチャレンジし、周りのサポートを受け入れてください。そのプロセスを通じて、必ずや「やりたくないこと」が「やりたいこと」へと変わる瞬間が訪れますよ。
読んでいただいてありがとうございます
約400名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は30歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか?に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
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遠藤 亮
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