美容師として働いていると、誰もが一度は先輩や上司からの注意を受けることがありますよね。僕も例外ではなく、昔は注意を受けるのが本当にイヤでした。「自分は悪くないのに…」とか「そんなこと言われても、どうすればいいんだ?」と、すぐに心の中で反論をしてしまっていたんです。そんな時、無意識に使っていた言葉が「でも」と「だから」でした。
この2つの言葉を使って、自分を守ろうと必死でした。何か注意されたら「でも、自分なりに頑張っているんです」とか、「だから、こうしたんです」っていう感じで、理由を探して防御していました。その結果、なんとなく先輩からの注意が少なくなり、同期にばかり目がいくようになってきたんです。その時は正直「ラッキー!」なんて思ってました。
自分だけあまり怒られずにすんで、楽してる感覚があったからです。でも、後からその選択が自分にとって大きな間違いだと気づくことになります。
防御ではなく受け入れた方が早い理由
最初の頃は、注意されないことが「勝ち」だと思ってました。注意が減ったことで、なんとなく自分は上手くやれてると勘違いしていたんです。でも、時間が経つにつれて、周りの同期たちがどんどん成長しているのが目に見えてくるようになりました。彼らは失敗しても、注意されても、そこで止まらずにすぐに改善していったんです。一方で僕は、注意をかわすことに集中していたせいで、自分の成長が遅れていることに気づきました。
例えば、カットの技術一つにしても、「でも、自分はこうした方がいいと思ったんです」と言い訳をして改善しないままの自分と、「分かりました、次はこうしてみます!」とすぐに実行に移す同期では、実際に上達するスピードが全然違いました。僕はその違いに気づくまで、かなりの時間を無駄にしてしまったんです。
「でも」「だから」を減らして変わったこと
僕が「でも」「だから」を使う頻度を減らしたのは、同期の成長についていけなくなったと感じた時からです。周りがどんどん上達していく中で、ようやく自分のやり方が間違っていたことに気づいたんです。そして、注意を受けた時に言い訳をするのをやめて、素直に受け入れることにしました。
「でも」や「だから」を言う代わりに、「はい、分かりました」と返事をして、まずはやってみる。その積み重ねが自分の技術や知識を着実に向上させてくれました。
「でも」「だから」を減らすことで、僕が感じた一番の変化は、先輩たちからの信頼が増えたことです。注意を素直に受け入れて改善する姿勢を見せると、周りも自然とサポートしてくれるようになるんですよね。そして、何よりも自分自身が成長している実感を持てるようになったんです。
早めに気づいて良かったこと
僕が「でも」「だから」を使うことを減らして良かったのは、若いうちにそのことに気づけたことです。もしもっと後になって気づいていたら、取り返すのがもっと大変だったかもしれません。言い訳や防御は一時的には自分を守るかもしれないけど、それでは本当の意味での成長はできません。
美容師の仕事って、どんなに経験を積んでも学び続けることが求められます。技術も流行も、どんどん変わっていくからです。その変化に対応するためにも、「でも」「だから」を使って自分を守るのではなく、常に新しいことを素直に受け入れて挑戦していく姿勢が大切だと感じています。
もちろん、注意を受けるのは今でも決して楽しいことではないです。でも、それを乗り越えることでしか、自分の技術も信頼も成長していかないんだなと、今では実感しています。若いうちにこのことに気づけたおかげで、今の僕は、もっと早く成長できる土台ができたんだと思っています。
まとめ
「でも」「だから」を減らすことで、成長が加速する理由は、言い訳をやめて素直に受け入れる姿勢が、自己改善の一歩目だからです。自分を守るために使っていたその言葉を減らすだけで、他人からのフィードバックを素直に吸収できるようになります。そして、その積み重ねがやがて大きな成長につながるんです。
もし今、何か注意されたり指摘された時に、つい「でも」「だから」と言いたくなっているなら、一度ぐっとこらえてみてください。そして「分かりました、やってみます」と言って、まずはそのアドバイスを実行してみましょう。きっと、自分の成長を実感できる日が来るはずです。それに気づいた時、あなたの美容師人生も一気に加速するかもしれませんよ!
読んでいただいてありがとうございます
約400名の美容師を育成に携わらせていただきました。美容師のお仕事は30歳までに92%の方が離職しています。
美容師は【続けること】が一番難しいのです。
いかに楽しく美容師をできるか?に焦点を合わせて皆様に伝えていけたらと思います
大型店勤務から現在は小型店美容室のオーナーをしています。
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遠藤 亮
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